ウミガメの産卵

ウミガメは世界に8種類いますが、そのうち日本近海では、5種類見ることができ また日本の浜辺で産卵を行うのは3種類です。 ウミガメは普段は水中のなかで生活していますが、爬虫類なので水中で呼吸する事はできず卵も同じように水中では息ができないので卵は浜辺に産み落とします。 産卵は夜間の敵が少ないときを選んで浜辺に上がって50cmほどの穴の底に卵を生みます。 ふ化はいっせいに始まり、小ガメは一目散に海に向かいますが、途中で鳥やカニなどの敵に襲われ多くが命を落とします。 また海にたどり着いてもその後大人に成長できるウミガメはごくわずかです。 運よく生き残ったウミガメだけが生まれた浜辺にもどってきて産卵を行う事ができます。

ここまで大きくなれて運がいいウミガメ

ウミガメが産卵中に涙を流す理由
ウミガメの産卵の時、涙を流して産卵しているような場面をテレビなどで見たことがある人も多いかと思いますが、これは産卵が苦しくて涙を流しているのではなく、体内の余分な塩分を排出しているのと目の乾燥を防いでいるためです。 エサを食べるときに海水もいっしょに呑み込みますが、そのままだと体内に塩分が残るので、眼の塩腺(えんせん)から塩分を排出しているのです。 それが、産卵が苦しくて泣いているように見える理由です。
砂の温度でオスとメスの性が決まる
卵は砂の熱で温められふ化しますが、砂の温度によってオスが生まれてくるかメスが生まれてくるか決まります。 29度以上ならメスが多く生まれ、29度未満だとオスが多く生まれてくるそうです。 ワニの仲間にも同じような現象が見られるそうですけど、不思議です。

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